暑さに強く、真夏にも収穫ができるナス。 紫色の花は大変美しく、涼しげです。 水やりと追肥を欠かさないように。 |
用意するもの
・ナス苗 1本
・野菜用培養土(元肥入り) 15L程度
※ 肥料入り培養土「キッチンガーデン 果菜用」が、おすすめです。
・直径30cm、深さ30cm程度のプランター
・鉢底網(底に穴があるプランターの場合のみ)
・鉢底石(排水用すのこ付のプランターの場合不要)
・仮支柱(長さ60~70cm位の細いもの) 1本
・本支柱(長さ1.5m位の太いもの) 3本
・スコップ等
準備
日当たりと水はけがよく、ナス科植物を連作していない場所を選び、苦土石灰で中和させておきます。
ナスは特に肥沃な土を好むので、植え付けの10日ほど前までに堆肥と元肥をたっぷり入れ、十分に耕しておきましょう。
高さ10~15cmの畝を作っておきます。
病害虫に強い接木苗がよいでしょう。
STEP 1 植え付け
ナスは高温を好む野菜なので早植えはせず、遅霜の心配がなくなってから植え付けます。
根を崩さないよう苗をポットから取り出し、接木を行っている接合部を土に埋め込まないように注意して植え付けます。
畑なら株間は50~60cm間隔。
コンテナ栽培の場合は大きめの容器を使います。
直径30cmの鉢に1株、幅65cmのプランターなら2株が植え付けの目安。
鉢底石を敷き、元肥入りの培養土を使いましょう。
植え穴から10cm程度離れた位置にしっかり支柱を立て、紐でゆるく固定します。
STEP 2 水やり
プランター栽培の場合、土が乾いていたら、朝に鉢底から水が流れるくらいたっぷり水を与え、日中しおれないようにします。
畑栽培の場合は、朝・夕の涼しい時間にしおれがない限り、水やりはあまり必要ありません。
STEP 3 整枝・支柱
支柱をX字に立て、整枝を行う前の苗の様子
生長すると葉の脇よりわき芽(側枝)が伸びてきます。
最初の花(一番花)の下のわき芽を2本残し、その下のわき芽は全て摘み取ります(3本仕立て)。
主枝や側枝をひもで支柱に固定し、誘引しましょう。
ナス独特の美しい果実色を出すため、込み入った枝や葉を取り除き、果実に光を十分当てるようにします。
台木から出た芽は早めに摘み取ります。
接木苗の場合、台木部分より、とげのある芽が出てくることがありますので、十分気をつけて早めに摘み取ります。
STEP 4 追肥
果実が大きくなりはじめたら、2~3週間に一回程度、追肥をします。
とくにプランターでの栽培は肥料切れになりやすいので、液体肥料を併用してもよいでしょう。
ナスの栄養が十分かどうかは花の様子で判断をします。
めしべがおしべより短く、花の色が薄くなっていたら肥料切れのサインです。
STEP 5 収穫
ナスの樹勢が弱いうちは株の負担を減らすため、小さいうちに収穫します。
とくに一番果は早めにとりましょう。
ナスは未熟果を収穫する方が、果肉が柔らかく、美味しく食べられます。
果肉にタネが目立つようなら、収穫が遅れている証拠です。
STEP 6 更新剪定
盛夏期に成る果実は小さかったり固くなることがあります。
その時期に、葉を2~3枚残し、主要な枝を思い切って剪定すると、ナスの樹勢が回復し、秋に美味しいナスが楽しめるようになります。
剪定を行った後は追肥を行いましょう。